旅客輸送会社のバグダッドパッセンジャー交通は1987年に設立されました。バグダッドを拠点にバスの乗客輸送を手がけているようです。同社の業績は時期により浮き沈みがありますが、現在は明るい見通しを持っているようです。もちろん根拠のひとつは治安の改善。これが国内で大衆交通の需要が伸びている背景にあります。
2009年の業績は、売上高が前年比3・5倍の7億1600万イラクディナール(約61万ドル)、税引後の純利益は同24・7倍の3億4600万IQD(約30万ドル)と大躍進となりました。1株利益は2.16IQD。
資本金は1億6000万IQD(約13万7000ドル)で、前年比変わらず。
23日の株価は25.0IQDでしたが、これからPERを計算すると11.6倍の水準。
同社はこの売上水準なら大幅な黒字のようです。
ただ、同社は30億IQD(約256万ドル)の大幅な借入を行い、事業の急な拡大に備えてもいます。高度経済成長の波を上手につかまえるかまえなのでしょう。
さて、同社の株価もPER11倍でしたが、このレベルの企業が多いですね。平時のイラク株の収まりどころはPER10倍ではないかと、最近思い始めています。経験的に新興国市場の上場株の評価はそんなもんです。初期のベトナム株もそうでしたねぇ。
逆にとても健康的ともいえます。というのは、某産油国の株式市場のように平均PERが2倍というほどには安すぎず(超低PERは買い手がいないか、借金が多すぎる企業に多い)、人気沸騰中のマーケットでよく見られる60倍といった割高でもありません。評価する投資家がいるのに、高くない水準にあること、これがますやんてきには、非常に安心できる状況なのです。

(バグダッド・パッセンジャー輸送の株価、単位:IQD)
(長距離バス乗り場をつなぐミニバス)
